映画のあとにも人生はつづく

最近見て心に残った映画について書いています

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

FOUJITA

1920年代のパリ。一人の日本人画家が、画壇を席巻していた。藤田嗣治である。藤田は乳白色の肌の色を独自に考案し、これまで見たこともないような新たな美を創造した。一方で、夜な夜な画家仲間とどんちゃん騒ぎを繰り返し、フーフーと呼ばれ親しまれたのも…

シーヴァス 王子さまになりたかった少年と負け犬だった闘犬の物語

眼差しにどこか暗い独特の光を湛えた少年である。11歳-。身の回りの世界が少しずつくっきりとし始める頃、世界と自分との間に広がってゆく違和が少年を苛立たせる。 トルコの東部アナトリア地方。乾いた砂ぼこりが舞う砂漠のオアシスのような村だ。学校で行…

ボクは坊さん。

四国八十八ヶ所霊場、第57番札所、栄福寺。住職の祖父が突然亡くなり、跡を継いだ24歳の青年、光円が主人公。現代に生きる若者が僧侶という仕事を選択したとき、いったいどんな世界が見えてくるのか。坊主専用バリカンや、般若心経の着信音、南無スターズと…