山間の湖のほとりに古びた小さな旅館がある。すでに営業が終わっている。都会へ出ていくことになった澪(みお)に、祖母がある詩集を手渡す。山村暮鳥の『梢の巣にて』。その中の詩の一説。 自分は光をにぎっているいまもいまとてにぎっている而(しか)もをり…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。